国連、ミャンマー危機の深刻化を警告、ASEANに平和への行動を呼びかけ
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は2024年10月11日、ミャンマー情勢がさらに悪化しているとの警告を発し、東南アジア諸国連合（ASEAN）に対し、事態の改善に向けた行動を取るよう求めました。
グテーレス事務総長は、ASEAN加盟国が開催するASEAN外相会議で演説を行い、ミャンマーの状況が「ますます憂慮すべきもの」になっていると述べました。彼は、ミャンマー軍による反体制派への暴力、人権侵害の蔓延、経済危機の悪化など、多くの深刻な課題に言及しました。
事務総長は、ASEANがミャンマーの危機解決における重要な役割を果たすことができると強調しました。ASEAN加盟国はミャンマーと隣接しており、同国に影響力を持っています。事務総長は、ASEANがミャンマー軍に対して圧力をかけ、対話を促進し、人道支援を提供するよう求めています。
グテーレス事務総長は、ミャンマー軍は自国民を攻撃することをやめ、政治犯を釈放し、民主プロセスへの復帰を許可すべきだと述べました。また、同氏はASEAN加盟国に対し、ミャンマー当局に責任を追及し、危機の解決に協力するよう求めました。
ASEANは、2021年のミャンマー軍によるクーデター後、同国の状況を監視し、ミャンマーに対して平和と安定の回復を求めてきました。しかし、ミャンマー当局はASEANの和平努力に十分に応えていません。
グテーレス事務総長の警告は、ミャンマーの危機が深刻な段階に達していることを示しています。ASEAN加盟国には、ミャンマーの人々を助けるために緊急に行動を起こす責任があります。
Myanmar is spiralling, warns UN chief in peace call to regional bloc ASEAN
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