金融情報処理室（Tracfin）の新ディレクター任命
2024年10月6日、経済・財務省は、アントワーヌ・マグナン氏を金融情報処理室（Tracfin）の新ディレクターに任命しました。マグナン氏は、2024年11月1日からこの職に就きます。
マグナン氏について
マグナン氏は、20年以上にわたって金融業界で実績を積んでいます。同氏は現在、仏パリバ銀行でマネーロンダリング対策（AML）およびテロ資金対策（CFT）の責任者を務めています。
マグナン氏は、フランス国立行政学院（ENA）を卒業しています。過去には、フランス国立金融検察・捜査局（PNF）の金融犯罪部門長を務め、フランス銀行でAML/CFTの専門家としても働きました。
Tracfinの役割
Tracfinは、フランスの金融情報処理室で、汚職、マネーロンダリング、テロ資金調達を防止および阻止することを使命としています。同組織は、金融機関、企業、個人から疑わしい金融取引に関する報告を受け、分析・捜査を行っています。
前任者の退任
マグナン氏は、2017年からTracfinのディレクターを務めたマリー・オズレン・シャルマン氏の後任となります。シャルマン氏は、金融経済界での功績が認められ、レジオンドヌール勲章オフィシエに叙勲されています。
マグナン氏の課題
マグナン氏は、Tracfinが以下の課題に取り組むのを監督する予定です。
- デジタル通貨や仮想資産など、新しい金融技術の進化
- テロ資金調達の新たな形態の発生
- 汚職や脱税などの組織犯罪への対応
マグナン氏の任命は、フランスが汚職、マネーロンダリング、テロ資金調達に対する取り組みを強化する取り組みの一環です。新しいディレクターの専門知識と経験は、Tracfinがこれらの犯罪との戦いを続ける上で貴重な資産となるでしょう。
Antoine Magnant nommé directeur de Tracfin
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