磯焼け対策強化へ、三重県でワーキンググループ第2回会合
三重県は、県内の深刻な磯焼け問題の解決に向けて、植食性魚類の活用促進と藻場の再生を目指すワーキンググループの第2回会合を、2024年10月3日午後3時から開催します。
磯焼けとは
磯焼けとは、海藻が大量に減少または消失してしまう現象です。その主な原因は、ウニなどの植食性生物が海藻を過剰に食べてしまうことです。海藻は沿岸生態系において重要な役割を果たしており、磯焼けは漁業資源の減少や生物多様性の低下につながります。
ワーキンググループの目的
三重県は、磯焼け対策を強化するため、2023年6月にワーキンググループを設置しました。このグループは、植食性魚類の活用促進と藻場の再生に向けた方策を検討しています。
第2回会合の議題
第2回会合では、以下を主な議題として話し合いが行われます。
- 植食性魚類の活用促進に向けた取り組み
- 藻場再生のための試験事業
- その他関連事項
参加メンバー
ワーキンググループには、水産関係者、研究者、行政関係者など、磯焼け対策に携わる幅広いメンバーが参加しています。
関連情報
三重県によれば、県内の磯焼け状況は深刻化しており、県内全180か所の磯場調査で、磯焼けの発生が確認されたのは153か所（約85%）にのぼります。主な植食性生物はアカウニで、その漁獲量は近年増加傾向にあります。
三重県では、磯焼け対策として、ウニ漁獲量の拡大やウニの捕食者であるイセエビの放流などの取り組みを行っています。
今後の展望
ワーキンググループでは、磯焼け対策の強化に向け、関係者との連携を図りながら、効果的な方策を検討していきます。今後、会合を継続的に開催し、磯焼けの防止と藻場の再生に取り組んでいく予定です。
磯焼けの原因となる植食性魚類の活用促進及び藻場の再生をめざすワーキンググループ（第２回）を開催します
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