関電送配電有害物質巡り虚偽報告

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関西電力の送配電事業部門が有害物質の虚偽報告

日時：2022年10月1日（火）17:29

概要：

関西電力の送配電事業部門である関電送配電が、高電圧変圧器の絶縁油に含まれる有害物質「ポリ塩化ビフェニル（PCB）」の含有量について、虚偽の報告を行っていたことが判明しました。

背景：

PCBは、かつて広く使用されていた化学物質ですが、人体に有害で環境汚染の原因となるため、1972年に製造・使用が禁止されました。高電圧変圧器に使用されていた古いPCB含有絶縁油は、廃棄や処理が適切に行われる必要があります。

虚偽報告の詳細：

関電送配電は、2021年3月に経済産業省に提出した報告書で、所有する変圧器のPCB含有油の量を約7トンと報告していました。しかし、その後の調査で、実際の含有量は約15トンであることが判明しました。

原因：

虚偽報告の原因は、関電送配電が社内の管理台帳でPCB含有油の在庫を正確に把握していなかったことにあります。また、調査担当者が変圧器の容量を誤って推定したため、PCB含有油の量も過小評価されていました。

影響：

虚偽報告により、関電送配電はPCB含有油の廃棄・処理が遅延し、環境汚染の防止に影響が出る可能性があります。また、信頼性が損なわれ、社会的責任への懸念も高まる恐れがあります。

今後の対応：

関電送配電は、PCB含有油の在庫を正確に把握するための対策を講じ、今後同様の虚偽報告が発生しないよう再発防止策を検討しています。また、経済産業省に報告書を訂正し、環境への影響を調査しています。

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