フランス国家サイバーセキュリティ庁（ANSSI）がサイバー脅威レポートを公開
フランス国家サイバーセキュリティ庁（ANSSI）は2024年9月29日、最新のサイバー脅威レポート「LCB-FT：脅威状況」を発表しました。
主な脅威
レポートでは、以下を主なサイバー脅威として挙げています。
- ランサムウェア: データを暗号化して金銭を要求する悪意のあるソフトウェア。
- フィッシング攻撃: 信頼できる組織や個人になりすまし、個人情報を盗み出す。
- クラウドインフラストラクチャの標的化: クラウドサービスを利用する組織が増加しているため、攻撃者にとって魅力的な標的となっている。
- サプライチェーン攻撃: サプライチェーンの脆弱性を悪用して、複数の組織に影響を与える攻撃。
- 国家支援型の脅威: 国家が支援する攻撃者によるサイバースパイ活動やインフラストラクチャの破壊。
フランスへの影響
レポートによると、フランスは他の西側諸国と同様に、これらの脅威にさらされています。フランスは特に、交通、エネルギー、ヘルスケアなどの重要なインフラストラクチャに対する攻撃に脆弱であるとされています。
推奨事項
ANSSIは、組織や個人に対して、サイバー脅威に対する保護を強化するための推奨事項を提供しています。
- パッチや更新プログラムの適用: ソフトウェアやシステムの最新のアップデートを適用して、既知の脆弱性を修正する。
- 強固なパスワードの使用: 長くて複雑なパスワードを使用し、定期的に変更する。
- 多要素認証の有効化: パスワードに加えて、携帯電話やトークンなどの追加の認証方法を使用する。
- 従業員の教育: サイバーセキュリティのベストプラクティスに関する従業員への教育とトレーニングを実施する。
- サイバーセキュリティ侵害対応計画の作成: サイバー攻撃が発生した場合に備えて、対応計画を作成しておく。
ANSSIはまた、組織がサイバーセキュリティ侵害を報告し、協力して他の組織を保護することを推奨しています。
関連情報
- フランス国家サイバーセキュリティ庁（ANSSI）のプレスリリース（フランス語）：https://www.ssi.gouv.fr/actualite/cybersecurite-etat-de-la-menace-lcb-ft-2023/
- サイバーセキュリティの基本に関するANSSIのガイド（フランス語）：https://www.ssi.gouv.fr/cybersecurite/
- サイバー攻撃からの保護に関する情報を提供するフランスの政府ポータル：https://www.cybermalveillance.gouv.fr/
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