袴田巖さんに無罪裁判長が謝罪

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袴田巖さん、50年以上ぶりに無罪判決

9月26日、静岡地方裁判所は、1966年に起きた一家四人殺害事件で死刑が確定していた袴田巖さん（84）に対して無罪判決を言い渡しました。

58年ぶりに再審決定

袴田さんは1966年、静岡県清水市（現静岡市清水区）で起きた一家四人殺害事件で逮捕されました。裁判では袴田さんの自白調書が決め手となり、1968年に死刑判決が確定しました。

しかし、袴田さんは一貫して無実を主張。2014年に静岡地方裁判所は再審開始を決定し、58年ぶりに事件の審理が再開されました。

無罪判決の理由

今回の無罪判決では、裁判長が「袴田さんの自白調書は信用できない」と指摘しました。その理由として、以下を挙げました。

裁判長はまた、再審で得られた証拠から、袴田さんが犯人であるという「合理的な疑い」を生じたと述べました。

検察側の控訴

検察側は判決を不服として控訴しました。今後の審理日程は未定です。

裁判長の謝罪

判決後、裁判長は袴田さんに謝罪しました。裁判長は「長年にわたり誤った有罪判決を言い渡し、無実の人を拘束したことを深くお詫びする」と述べました。

袴田さんは無罪判決を受けて、「やっと塀の外に出られる」と安堵の表情を見せました。

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