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野田聖子氏の人事に不満、自民党内でくすぶる
自民党は9月25日、岸田政権で国務大臣に任命された野田聖子元総務会長の人事について不満の声が上がっている。
不満の原因
不満の原因は、野田氏が岸田文雄総理の派閥に属していないことだ。自民党では、一般的に派閥のバランスを考慮して閣僚が任命される慣例がある。野田氏は麻生派に属しており、岸田派からは閣僚が一人も起用されていない。そのため、岸田派の議員の中には、自分たちの派閥から閣僚を輩出できなかったことに不満を抱いている。
「露骨な人事」の声
一部議員からは、「岸田派を軽視した露骨な人事だ」と批判する声があがっている。また、「派閥のバランスを無視すれば、党内の求心力の低下につながる」との懸念も聞かれる。
野田氏側の説明
野田氏は自身の任命について、「総理の考え方を伺った上で、引き受けた。派閥のことは考えていない」と説明している。また、「岸田政権を支えるために全力を尽くしたい」との意向を示した。
岸田総理の対応
岸田総理は、野田氏の人事について、「自民党の多様性を重視した」と述べた。さらに、「派閥の枠を超えて、党全体で一致団結していくことが重要だ」と強調した。
懸念される影響
自民党内の不満が高まると、党内結束に影響を与える可能性がある。また、派閥間の亀裂が広がれば、政策決定や政権運営にも支障が出る恐れもある。
関連情報
- 野田聖子は1950年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。1993年に参議院議員に初当選し、その後5期連続当選。2008年に総務大臣に就任。
- 岸田文雄氏は1957年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。1993年に衆議院議員に初当選し、その後9期連続当選。2012年に外務大臣、2017年に防衛大臣を歴任。2021年10月に自民党総裁に就任し、同年11月に総理大臣に就任した。
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